モニタースピーカーはADAMのA7を使っている。以前はKRKのROKITという安いモデルでいささか大味過ぎたし、ワイドレンジですっきり目のがいいかなと思っていたから。

 

実はこれの導入以前に検討していたのが、YAMAHAの10M、KRKのV8、Dynaudio のBM6A。

 

10Mに関してはなんだかんだ長い事スタジオモニターのリファレンスとして鎮座していたものだし、当然興味深かったけど、今後のユニット供給なんかがどうなるか不安だし、買い物として色気が余りに無さ過ぎるし、アンプどうしよう、という理由で却下。あとやっぱり低音はウーハーの動きを見て判断とか、今時じゃなさ過ぎる。ただこれでミックスしてみたい、という気持ちは未だ有るんですけど。素っ気なさとか突き抜けすぎてて実は好きなんです。

 

KRKのV8については非常にガッツが有りそうだけど、出力大きいし今までKRKだったので却下。KRKというメーカーはヒップホップとかロックのアーティストが自宅作業環境に有るとノリノリになれて良い気がします。V8は評価も高いしそれ以上にパフォーマンス高い気がするけど、視聴できるお店が無かったし、ROKITの駄目なところがメーカーの味だったら嫌だったので却下。周囲にはまた是非KRKで、という謎の推薦を貰っていたけど却下。でもあの黄色いウーハーは頭悪そうで好き。

 

Dynaudioに関してはある録音スタジオ勤務の友人が利用しており聞いてみると印象は悪く無かったけど、なんか能率が悪いひっこんだ感じや、どうもドライすぎて味気なさ過ぎな感じが駄目だった(非常にモニター的にきちんとチューニングされているからだったとも思えるけど)。あとアンプの出力が大きくて、適正なレベルで自分の部屋で使うには微妙な気がしていたから。あとバックバスレフだったような気がする。バックバスレフは壁の事気にしないと駄目で良いイメージがない。

 

そんで結局ADAMの導入に踏み切ったんだけど、いいところ。

・すごいワイドレンジ。これに慣れると他は非常にナローレンジに感じる。

・正確っちゃ正確。ただもうちょいウーハー径がでかいと低域解るのにな。

・スピード感があっていい。コンプのアタック・リリースとかが前より良くわかるようになった。

・癖が無い。全く無いわけじゃないけど気にならない。

・ドイツ製。ゲルマン民族の機械に対する愛情は割りと間違いないという妄信で好きになれる。

 

駄目なところ。

・バスレフポートが左より。左右両方左より。これは精神安定上余り宜しく無い。実際バスレフから出てる低音なんて指向性が無いようなもんなので出音は気にならない、ハズ。

他は特にない。

 

これに似たスピーカーというと、これもまたあるエンジニアが使っていた奴でB&Wの806って奴があって、それに割と似た傾向だと思う。アレをもうちょい高域よりのバランスにした感じ。アンプの関係も有るかもしれないけど、B&Wはもうちょいナローレンジで、その代わり見た目よりも以外に低音がスッキリハッキリしていたような印象。ただB&Wはパッシブでアンプも別途必要、かつスピーカー自体結構値段が高いから、あれはちょいと無理だった。A7の印象としてはB&WとDynaudioを足して二で割った感じかも。

 

ネット上の評判が良かったので(つっても買うまで最後までわからんけど)、半分人柱気分で視聴せずに購入。札幌で店舗取り扱いが無いモデルだったので仕方ないんです。結果後悔は無し。非常に良い買いものでした。ペアで11万くらいだったんだけど、同価格帯の機種と比較してもコストパフォーマンスは相当高いと思います。

 

115Vと200V対応なので、昇圧トランスを使ってます。昇圧トランスを使う前はべシャっとした、若干ドンシャリ気味なバランスだったけど、昇圧してからはやっぱり全体的にガッツと芯が出たし、中域の聞こえ方がより解りやすくなったので皆さん是非115Vの機器があれば昇圧をお勧めします。別物。

 

一応測定マイクでフラットに近づくようルームイコライザーを調整。あとレーザー光線で角度もぴったりに。フラットだからいいのかよ、というピュア オーディオ的センスの方は沢山いらっしゃるけど、大抵フラットな状況の方がソースの情報量が格段に増えるのでスピーカーは間違い無くフラットな方がいい、と思ってます。 EQ使うと位相ずれの問題が有るんだけど、結局ルームチューニングをそんなに徹底的にやる環境と予算があるのか、というと大抵の人は無理だと思うし、そう考えると多少の位相ズレを気に留めずフラットに追い込んだ方が面白そう。良いか悪いか是非やってみたい。

 

そういった事情も有って最近はモニターに思い切りイコライザーをかましてみるのも手だなーと思う。嫌なら辞めればいいし。UREIのがいいなあと思っているけど、他にも欲しいものがたくさんあるから今後どうなるのかは不明です。

 

やっぱり良いモニタースピーカーというのは「正確」であってナンボなんですけど、そもそも架空のシンセサイザーがこれだけ普及していて、何が正確かというのもとても難しいところ。ただ、パラメーターに対してある程度安心して操作できるというのは非常に大きくて、ちょっとEQしたそのちょっとの違いっていうのはモニターが悪いと解らないので。

 

なのでちょっとした音色の小さな変化やノイズなどがきちんと聞えて判断できるか、というのがモニタースピーカーの条件なきがします。あと慣れ親しんでいるとなんとなく判断が付いてきます。

 

なんだかまだまだミックス・マスタリング道の道半ばでありますが、暫くはこのスピーカーを使うつもりでございます。