札幌駅付近の紀伊国屋でふらふらとしていたところ、なんだかむしょうに小難しい本を読みたくなり、そういった難しそうなコーナーに行ってみたところ、なんかの雑誌でレビューされておりちょっと気になっていた本書を発見。「アナーキスト人類学」っていうのが適度に不真面目そうでいいじゃん、くらいの感じで買ってみた一冊。

 

実際のところ本書で表現している「アナーキスト」っていうのは、セックスピストルズが歌っているアナーキズムとは別の物で、実際のところはもっとソフトというか、別に過激でもなんでもない物だという事は解った。

 

ただ、とにかく本書は非常に難解な内容であろう原書を、非常に敷居高く馬鹿じゃない人向けに翻訳されている為か、非常に難しかった。こういった本の悪いところで、読みづらく作る事によって読者が読後に「頑張った自分を褒めてあげたい」とか、「こういう難しい本読んだ俺ってインテリ」みたいなどうしようも無い自尊心をくすぐるためにわざと難しく書かれているんじゃないかしら、と思う事がよく有るんだけど実際どうなんだろう。池上彰レベルの解説が付いている、とか、子供ニュースレベルに噛み砕かれている、くらいの方がいいんじゃないだろうか。野球部のマネージャーがドラッカーを読んじゃったうんちゃら、みたいなレベルでどうでしょうか。

 

それともあれか、一般市民が知恵をつけるとまずいぞ、という事でフリーメーソンとかイルミナティが出版会社に圧力かけたりしてるんだろうか。

 

脱線した。取りあえず余りにも難しい、というよりは「アナーキズムはマルクス主義の貧相な従兄弟」みたいな表現が出てくるんだけど、そもそもマルクス読んでないと理解できないじゃないか、という事で本当に完全に理解するのは難しいのであります。

 

しかし自分として非常に琴線に触れた箇所が有り、それは有るアフリカだかの小さな部落には政府のような形態の組織が無くて、要するに天然で無政府状態なんだと。そこにジャイアンのような横暴な大男がおり、そいつが悪さばかりしていて村人達は困っていたと。んで村人達は協力してジャイアンをやっつけた。ほら、人間が集まると政府なんてなくても平和に生きていけるように工夫するんだよ、おら。みたいな一説が有って、それについてはなるほどなーと思いました。なんだか権力者の都合で進んでいく世の中を思えば、上記の様に原始的に善悪を判断して行動していけば無駄に搾取されたり変なルールを押し付けられる必要もないんだなあと。

 

後、後半には安全にデモをする方法などがかかれており、ミシュランのタイヤマンのコスプレをすると警棒で殴られても痛くない、といった内容でとても素敵でした。もう少し色々な本を読んで読解力が高ければもっと面白い一冊だったのかもしれません。是非賢い方は読んで完全に理解して、池上彰がごとくわかりやすい解説をして頂けると非常にありがたいなあ、と思っております。