暇な時間はインターネット、というのも仕事がパソコンを利用する仕事だし、自分で商売をやっている為誰かに監視されるという事も無くどうもそうなってしまう。冬は特に。最近なんとなく本を読んだり映画を見たりして過ごしているのだけど、思いのほかインターネットの情報というのがつまらなく感じる状況が多々ある。

 

何故かを考えてみたのだけど、インターネットで得る情報というのは「自分が知りたい事を自分で検索している」事が理由の一つだと思う。どうしても自分が知りたい事だけを選択してしまう。意外性が無い。そしてインターネットの世界は広いようでそうでもない。ある特定の話題についてはコピペの情報も氾濫しているし、インターネットだけでは中々掘り下げる事が出来ない。一方的に雑多に飛び込んでくる情報が広告ばっかりになってしまうのは悲しくて仕方ない。

 

テレビは余り見ないのだけど、適当にザッピングしている中で興味有る分野の情報が飛び込んでくる時は未だに面白いと思う。NHKの特集など。深夜に面白そうな映画がやっているなどなど。やはりあくまでインターネットは能動的に情報を取得する為の道具なのであり、そういった面で雑多で生々しい(もしくは驚くほど下らない)情報を閲覧できるSNSなどのサービスは非常に画期的だったのだと思う。

 

紙の時代は終わりと言われて久しいが、書籍においても優れたメリットが有って、むしろ本というのは先に述べたメディアに比べて古典的な形態ではあるけど、特定の路線を掘り下げて行くには書籍は最も優れている様に思う。電子書籍という方法も有るが、体質的に常にPCに向かっている事が多いので、むしろ書籍は旧来のあの形の方が息抜きに良い。また場所が限定されないのも良い。

 

インターネットのメリットといえば不特定多数の人々が情報を発信する事が出来る、という事に他ならないが、嘘やデマが紛れ込んでいても校正される事はさほど無い。新聞社などの既存メディアが運営しているサイトでは校正されているはずだが、そういった情報はテレビや新聞と同様と思ってよいのではないだろうか。

 

結局校正されていない極私的な情報については、それらがデマであるか真実で有るかを情報の受け手に強いる事となり、現在インターネット上から情報を取得することはインターネット登場時の夢の様な謳い文句とはかけ離れた、利便性とは一切関係の無い情報苦役状態に突入しているようにも思える。巷ではこういった情報の取り扱い方法を「メディアリテラシー」と言う。

 

話変わるが、どうしても生きていく上で巨大なインフラが邪魔で仕方無い事がある。国家、自治体、企業など、入れ物が巨大であればあるほど不自由なのだけど、それでも人々は巨大ショッピングモールで買い物をし、地域の商店は経営が厳しくなる。インターネットでビジネスをしようという場合など、自力でなんとかやれそうなものなのだが、ヤフーオークションや楽天市場といった大手に皆流れてしまう。

 

具体的にインターネット上の情報サービスがどのように利益を上げているか、というのは広告収入が中心なのだが、サイトの運営を自身で行い情報発信する事が出来れば、大きなインフラを持った大手SNSなどに流れていく広告収入を自分自身の物に出来る可能性が無いわけではない。TwitterやFaceBookといった一見無料のサービスですら収益の多くは広告で有る。「いいね」ボタンをあなたが押下した時、なんのけなしにツイートした時、そのエネルギーの対価は全てTwitterやFaceBookに吸収されている状態だ。

 

TwitterやFaceBookという大きな入れ物と、無数のユーザーの関係は、養鶏場とブロイラーの関係に似ている。実のところ皆無意識に発信している情報は誰かにとって非常に有益な可能性が有る。少なくともそれらは巨大なサービスにとっては絶対に有益だ。Twitterに例えるとツイートの数の分だけページは生成され、Google等の各種検索エンジンにインデックスされる。

 

インデックスされた情報はユーザーが検索された場合に検索結果として表示される可能性が少なからずある。あれだけ膨大なユーザー数を誇っているならかなりのアクセスがあるはずだ。いかに下らないツイートであろうとそれは養鶏場にとっては肉であり卵のはずだ。

 

インターネット上の広告については、アクセス数と広告料は比例すると考えて良い。多くのユーザーがツイートすればするほどツイッターは儲かるのであり、勿論サービスの内部には管理に携わる人員もおり、そういった人々への賃金もサービス運用には欠かす事が出来ないと思う。

 

しかし、これだけのユーザーがいてもしょっちゅうサーバートラブルやシステムトラブルがあるようなので、実際の収入については知る由も無いが、大いにユーザーの行為の恩恵に預かっているのではないかと思える。また、ツイートは積極的にしなくても、積極的に閲覧しているであろうユーザーもいるのではないかと思うし、広告の表示回数など恐ろしくてカウント出来ないが、かなりの儲けになるはずだ。

 

ビジネスなので儲けるのは悪くないと思うが、「仮想現実」においても非常に現実的なやり口でファンタジーが侵食され続けていく事に若干辟易とする。新しい技術が新しい稼ぎ方を作り出したかもしれないが、新しい価値観や新しい生き方などは何一つ創造されていないと思う。

 

元々ハッカーという連中はヒッピー的なのである。去年亡くなったスティーブ・ジョブスも「海軍に入るより、海賊であれ」と言っていたらしいし、そもそもアップル社の社名の由来はビートルズの会社なのでは無いだろうかと言われているくらいなので、かれは相当反骨精神を持っていて、またヒッピー的だった。

 

サーバー用途のOSとして広く普及しているLynaxなどはオープンソースといって、世界中の様々な開発者によって草の根的に開発されてきた物であり、おそらくそこに報酬の問題など無かったのではないかと思う。

 

大手資本が介入し、大手の広告代理店が参入し、そういった連中は相変わらず人々から搾取を繰り返して格差は広がるんだろうか。なんだかもっと草の根的に画期的なサービスを使ってもっともっと世の中が平民の為になるような事がインターネットに起きれば良いのに、と思うけどそうも上手くいかない。